その1

バイオ(生物)マス(量)とは、家畜の排泄物や生ゴミ・木屑などの動植物から生まれた再生可能な有機資源のことをいいます。

家畜の排泄物のたい肥利用・メタンガスの生成、製材工場等の残材からのエタノールの抽出や、下水汚泥のガス化発電などがあり、バイオマスエネルギーとして利用されます。

バイオマスは、植物が光合成により大気中の二酸化炭素を吸収して、燃焼によってバイオマスから二酸化炭素が発生しても実質的には大気中の二酸化炭素を増加させないので、カーボンニュートラルな資源といわれています。

日本では、地球温暖化の防止・循環型社会を目指す長期的な戦略として2002年にバイオマス・ニッポン総合戦略が閣議決定されました。

温室効果ガス排出抑制による地球温暖化の防止や、循環型社会の形成のほか、資源の有効利用や地域活性化、雇用促進につながるものとして、バイオマスの利用や活用推進に関する取り組みや行動計画が述べられています。

その後、見直しが行われて、2006年3月には国産バイオ燃料の本格的な導入や未利用バイオマスの利用促進の対策、バイオタウン構築の加速化を図る施策も含んだ新たな総合戦略として様々な取り組みを行っています。

樹木の伐採や造材で発生する枝や葉、未利用の間伐材などの林地残材は、2006年現在、ほとんど利用されておらず、その対策が求められています。

また、資源作物も現時点では、ほとんど利用・活用されていませんが、菜の花の食用油の廃油から作るバイオディーゼルを活用している地域や、さとうきびからバイオエタノールを製造して燃料に利用・活用する実証試験が行われています。
今までは捨てていた廃棄物の有効利用は地球温暖化防止のための大切な対策となってきています。

その2

2002年に閣議決定されたバイオマス・ニッポン総合戦略では、バイオマスを(1)廃棄物系バイオマス(2)未利用バイオマス(3)資源作物の3つに分けています。

廃棄物系バイオマスとは、家畜排泄物、下水汚泥、パルプ廃液、廃棄紙、食品廃棄物、製材工場等残材、建築発生木材などです。

未利用バイオマスとは、麦わら・もみがら・稲わらなど農産資源や林地残材など。

資源作物とは、エネルギーや製品原料として生産される作物のことで、てんさいやさとうきびなどの糖質資源、米、とうもろこしなどのでん粉資源、なたね、落花生、大豆などの油脂資源です。

もう少し細かくバイオマスの種類や使われ方を述べてみます。

生ゴミや家畜排泄物はメタンガスを発生し、それを電気や熱に利用できます。
家畜排泄物はたい肥にも利用されています。
とうもろこしなどのでん粉や糖からはバイオプラスチックを作ることができます。
間伐材など林地残材をチップ化して発電や熱を利用したり、ペレットにしてペレットストーブの燃料に使われます。
建築発生木材もまた、発電や熱利用されています。
天ぷら油の使用済み廃油から、バイオティーゼルの燃料を作ることもできます。

一般廃棄物のエネルギー利用は処理用の半分程度で、発電効率の向上、熱の有効利用が求められています。
バイオマスは広く浅く存在している為、集める手間がかかるのが難点です。

バイオマスエネルギーを有効利用する対策を取り、活用できれば地球温暖化の対策としても大きく貢献できるのです。
地球温暖化を防止する為に、限りある資源の有効利用が必要なのです。