<気象について>

「気象」と「気候」は、植物を育てるのにる大切な要素になります

気象の要素

「気象」は、天候や風力・気温などという、大気中の現象を示す言葉となります

気象は、地球の表面を覆っている大気の活動の変化につれて、さまざまに変化します

気象のエネルギーの元は太陽の放射熱になりますが、地球の自転や公転の影響や、大気と海洋・陸地の相互作用でも作られます

直接私たちが触れる大気には、気温・湿度・気圧の三つの要素があり、場所ごとの違いや、時間によってもたえず変化します

この変化は風・雲・降水・視程(見通し)などの現象としても現われ、気温と降水、気温と風向きというように複数の要素で,私たちは日常生活の中で感じ取っていますね

気温

ある場所、ある時刻の大気の温度のことをいいます、刻一刻と変化していく気温には、日々の変化から季節変化・年変化という尺度があります

気温変化はその差が大きいほど人間は視覚・聴覚などで体感できますが、人間以外に植物は敏感に感じ取ります

湿度

大気中に含まれる水蒸気の量をパーセンテージ(%)で表示し、その数値が大きいほど湿っぽいことになります

海面や地表近くでは湿度が高くなりますが、砂漠や砂地などの乾燥性の土地では湿度は低くなります

われわれは「ジメジメする」「カラッとする」という表現で湿度の高低を表現しますが、湿度は気温同様に植物の育て方におおきな影響を与えています

気圧

地表面から大気の上限までの空気の柱の重みによって地表面が受ける圧力の事をいい、ヘクトパスカルという単位で表示されます

冷たく乾燥した空気は軽く、暖かく湿った空気は重い性質を持っています

空気は気圧の高い部分から、気圧の低い方向へ流れるので、気圧も絶えず変化していますが、体感する事はできません

風・気流

大気は、常に上下左右に動いていますが、水平方向への動きを「風」といい、その方向を「風向き」と呼びます

風の流れるスピードを「風速」といいます

風は常に移動しており、暖かい空気や冷たい空気、乾燥した空気や湿度の高い空気を混ぜ、雲を作ったり晴天や雨天をもたらします

水平方向の大気の流れに対して、上下方向の大気の流れを「気流」と呼びます

上向きの大気の流れである「上昇気流」は、雲を作り降雨をもたらしますので、植物の育て方や繁殖には欠かせない気象現象です

上昇した空気は上空で冷却され、冷却された空気の塊は次第に湿度が高くなり、ある湿度に達して飽和状態になりますと、水蒸気が凝結しはじめ、無数の微小な水滴や氷の結晶を作り雲となります

形のさまざまな雲の量で、私たちはその日の天気を「晴れ」「曇り」「雨」などと表現します

短期的な雲の量の多さや少なさは、植物の育ち方には直接の影響は少ないですが、長期的な曇天やそれに伴う日照不足、低温化などは、植物にも影響を与えます

降水

雲を作る微小な水滴などが、複雑な成長過程を経て重力により落下してくる現象を降水といいます

水滴だけの場合が「雨」、氷片の割合により「雪」「あられ」「ひょう」などになります

雨は、生命の維持に必要不可欠な要素ですが、氷片の降水は、時として植物に損害を与える事もありますので注意が必要です。

視程(見通し)

「見通し」のことをいいます
乾燥した晴天ほど視程はよくなり、湿度の高く風の無い時や荒天の時は悪くなります

<気候について>

「気候」は、日本が属する温帯や、極地地方の寒帯、そして亜熱帯や熱帯など
主に気温や湿度で分類されると思われていますが、これにも一定の定義があります

気候の定義とは、ある土地の、ある月の、ある季節の気温・湿度・気圧・風向き・風速・雲の量・降水量・日照時間などを、30年以上にわたったデータの平均値と、それぞれ卓越した特徴のある状態を加味したものです

さまざまな気象要素の集合体のその土地の長期的な傾向が気候と呼ばれます

気候も絶えず変化し、変化の度合いで、長期にじわじわと変わるのを「気候変化」と呼び、比較的短期間に突発的な変化が起き始めた時に「異常気象」と呼びます

異常気象

異常気象とは、気候の定義を破るような状況が起こり、標準的な安定した天候でなくなることをいいます。
具体的には、暖冬・冷夏・長梅雨・集中豪雨・干ばつなどがります
異常気象は、植物の生育のための環境を著しく脅かしますので、注意が必要になります

異常気象と植物

植物は自然の気候や環境の中で、もっとも生育環境の整ったところに育ち繁殖します

しかし、その生命保持のための原則が狂いますと、成長障害や病害虫などのマイナス要素が多くなってきますし極端な場合はそのために生育できなくなることもあります

熱帯性植物とか温帯性植物という表現があります
これはその植物の原産地を示しているわけですが同時にその植物にとって一番生育環境のよい条件温度や湿度そして日照などを表しています

たとえば強い日照や高温多湿の熱帯育ちの植物の生息地帯が、低温化したり乾燥が激しくなるとその植物は生育できなくなります

このように急激で短期間の気候変化である異常気象は、植物の大敵になります